こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。
秋には中学受験の模試が目白押しです。
偏差値が思うように上がらないと、どうしても焦ってしまいますが、模試は合格・不合格を判定するものではありません。四谷大塚の合不合判定テストというネーミングはスリリングですが、アバウトな統計でしかないというのを忘れないでください。しかも、学校別にきちんとした成績と模試の結果との相関図がでているわけではないのです。もし、相関があるなら、データとして出した方が信頼性が上がりますが、そうなっていないという理由を考えてください。
中学受験の国語は、特に問題と模試のかい離が激しい分野です。合格・不合格を判定できる一番の材料は、過去問です。
しかし、塾では過去問への取り組みを勧めません。過去問題に実力が伴っていないので自信を失くすというのは表向きの方針で、模試を受けてもらって、在塾期間を引き延ばすのが目的です。客観的に判断できるデータを生徒さんに渡さないで、自社が主導権を握るための営業戦略なのです。
それを間に受けて、国語の過去問題対策を模試が終わった1月にやっていたら、とても間に合いません。
模試を受ける正しい目的は、場馴れと出来なかったことの分析です。頭がカッカとしてきてしまったら、もう一度、過去記事の国語弱者の戦略を読み返してみてください。
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