帰国生ショックを防ぐ方法

こんにちは。直井メソッド国語教室の直井明子です。

幼児期から小学校中学年ぐらいまでを海外で過ごした帰国生は、中学受験で思わぬハンディを負うことがあります。それは、物語文が理解できない、ということです。 単に国語が苦手だとか、本を読まないとかということなら、日本にいる限り、物語文の意味がわからない、という状態にはなりません。せいぜい、読むのが遅くて困るというぐらいです。

けれども、帰国生は物語文を読んでいると、ある時点から、まったく状況がわからなくなって、あとは頭が真っ白になって解答が不可能という状態になります。語彙とか心情的な背景が自分のデータベースに無いためです。

これを防ぐには、海外にいるときでも、日本の子供たちと同じように、物語や小説の本をたくさん読み続けることが必要です。ドリルをやっているぐらいではまったく足りません。たくさん本を読み続けることだけが、この状態を回避できる唯一と言ってよい方法です。

リカバリーの方法もいろいろと考えて取り組んでもらっていますが、この状態に気がついてから苦労してやるより、本をそろえて読ませて上げる方が、よほど精神衛生上も良くて、楽しいはずです。 これは中学受験だけの問題ではなく、13歳を過ぎるともっとリカバリーが難しくなって、問題が深刻になります。海外に赴任するときは、子供たちに外国語が身に付くと喜んでばかりいないで、日本語がダメになることに対して真剣に対策する必要があります。えっ

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