「あら、スターシート(作文を書くためのテンプレート)は、
きちんと書けているのに、作文の提出がない。どうしたのかしら。」
普段は長文のひねりが効いた文章を書くお子さんなのですが、
不思議に思ってたずねると、
「イメージが膨らまない。」
からなのだそうです。
確かに、面白い場面を想定したり、物語になると、
独創的な内容で書くことができるのですが、
今回の課題は、「わたしが得意なこと」
英語の勉強のお話です。
「こんなに努力した」とか、「こんな勉強をした」「目標は○○」など、
ネタとしては、たくさんあって、書き易いはずですが、
その場面自体は、面白いものが少ないので、イメージは膨らみにくいはずです。
長文で溢れるように書ける人というのは、
イメージ力で、潜在意識の膨大な記憶にアクセスしています。
けれども、潜在意識を動かすには、感情の動きが必要です。
「これ」といった感動がないできごとだと、
「イメージ力をエンジンにして書く」という手段が取りにくいのですね。
結局、場面の描写などの指導をすることにして、短文(といっても800字ぐらいでしょうか。)
でもいいので、提出してもらうことにしました。
5回で1クールですが、次から、読解指導と本格的な小論文に切り替えていきます。
それぞれに、「書けない悩み」があるものなのですね。
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