中学受験の記述の盲点

以前、私立小学校にお子さんを通わせている

非常に教育熱心なお母さんと話した時のことです。

「中学受験を経て外部進学で入ってきたお子さんは、作文に自分の考えが書けない。」

というのです。

本当に良くないことだと思うのですが、

学校教育で身につけにくいことは、試験に出すという(笑)

売り手市場の試験の出し方があって、

記述というのは、授業でやるのが大変だから(ですよね。)

中学受験の上位校の問題に、よくでるわけです。

(中には、伝統的に、学校文化として選別している学校もあります。)

でも、試験で書く記述の解答というのは、

求められた解答を書く

という訓練でしかありません。

つまり、学校の先生、出題者の求めている価値観に沿って、

解答を作りあげるわけです。

その価値観が本当に自分のものかどうかという検証なんて、

小学校6年生にはできません。

ちょうど、自我の芽生える大事な時期に、

わざわざ頭の悪くなるような訓練をしている

と、考えることもできます。

そんなことになる前に、

文章で自己表現することを身につけてほしい

というのが、

2年前に作文教室を始めた、私の密かな願いでもありました。

1回のコースでは、10回の作文を書くようになっています。

そんな数ヶ月の経験の中からでも

そうしたエッセンスを掴み取って、自分の人生の糧にして欲しい

と思って、作文教室を続けてきました。

作文というものは、そもそも自分でなければ書けないので、

きっとどの子も小さな芽が、心の中に芽生えてると信じています。

それを守ることも、大人の大事な役目だと思っています。

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