人は一日に何回考えていると思いますか。
一説によると2~3万回。多い説で5万回というのがありました。
3万回ということにして、
寝ているも含めて24時間で計算すると、一日は約9万秒。
約3秒に1回は、考えているということになります。
その中のごく一部の思考が言語化されて、
「自分の心の中で思っていること」
「言葉に出して話すこと」
「書くこと」
などになります。
考える対象は人によって様々。
そして、その語彙も、思考のフレームも、人それぞれ。
(ブログはあまり気取らないで書いてあるので、よくわかりますね。)
みんな同じ回数だけ考えていても、その内容がまったく違っています。
文章を書くことは、考えていることを言語化し、文字化するという作業です。
それは、一日の思考の量から考えたら、わずかな分量です。
だから、その事柄をことさら選んで書いているということは、
大きなバイアスがかかり、膨大な編集が入っているということです。
だから思考を文章にするということは、
単にしゃべるときに比べて、言葉の持つ力がまったく変わってきます。
本を書くことで一目置かれるのは、
それだけのテンションを保ちながら、本としての分量にまで言語化できる世界の裾野を、
その人が所有していることの証明になるからです。
国語力ピラミッドのモデルは一つの絵で表しているだけですが、
実際には、大きさも形も材質もまったく違うピラミッドを、
それぞれの人が、いくつも持っているというイメージの方が、
より現実に近いかもしれません。
このピラミッドを、生涯かけて育てていけば、
より豊かな生き方ができそうですね。
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