慶應大学小論文は、論理的思考力の測定

慶應大学(環境情報学部)の小論文入試

英語または数学(または英語+数学)と、小論文の組み合わせです。

小論文というと、文章が書けて、何か主張ができれば合格点では、

というイメージがあると思いますが、

この学部の小論文は、むしろ総合的な国語力を試すものだといえます。

読解指導のときには、

なるべく短く文章の意図を抜き出すようにという教え方をしていますが、

それだけでは、論述までの読解としては不足です。

この論理をどうして、こういう表現をしているのかを考えて、

その部分を抽出する、あるいは、演繹する、規則性を導くなどの、

ワンステップ進んだ処理が必要になります。

そこから、さらに、自分の意見を書く小論文の論理構成を組み立て、

さらに、アイディアなどの拡散思考も盛り込むようになっています。

論理的思考力を試される国語の問題です。

国語力としては、もっとも実践に近い力が試されます。

ここまで、意図が汲み取れれば、合格最低点が200点中111点なので、

英語か数学ができれば、それほど難しい入試ではないかもしれません。

いわゆる進学校でなくても、合格を出している理由がわかりました。

しかし、この合格最低点を見る限り、こうした教育を受けている生徒さんは、

少なそうです。

これを、どこで身につけるのか。

それなりに大変なトレーニングだけに、

あらかじめこの力を身につけている学生を入学させるというのは、

賢い選抜方法なのかもしれませんね。

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