こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。
中学受験の受験校を決める時には、進学実績に目が行きがちです。
なので、あまり実績がパッとしない学校は低く評価されがちです。
けれども、私立中学には公立中学と比べた時に、
比較にならないぐらい大切な校風というものがあります。
建学の精神
というべきものです。
神奈川の公立中学は生徒の管理が厳しいです。
私にはそれがなじまないので、子どもたちを中学受験させました。
それでもトップ3の県立高校は比較的自由な校風です。
しかし、その手前の中学では、内申によるしばりによって、
徹底的に生徒を管理します。
他県でもトップ校は自由な校風で、自主性を尊重するけれど、
それ以外の学校は、校則や制服などで、生徒を管理することが多いようです。
大人の「夢の実現」をサポートするプログラムに関わったことがあるのですが、
「一番やりたいこと」を見つけるヒントとして、
18歳~22歳までのたな卸しというのをやっていました。
その年齢が本来の自分に近い嗜好が現れるのだとお聞きしました。
私は、「その年齢はもっと低いのでは?」という疑問を投げかけたところ、
どうも高校では自由が許されないからというのが、その理由だったのです。
私は他県のトップ高校出身だったので、「学校では自由が許されない」という事態に、
驚愕しました。
私服を着て登校していたし、学校の運営について意見を言うことは当たり前でした。
生徒による自治が前提だったからです。
社会的な自我が芽生えてくるのは13~15歳。
その時期に、自主性が伸ばせなければ、大学進学の進路だって決めかねます。
明らかに中等教育の行きすぎた管理体制が、自我の発達を抑圧しています。
私立の中高一貫校は、トップでは、生徒の自由を尊重するという校風が顕著です。
しかし、中堅校であっても、進学実績だけではなく、
きちんと校風を打ち出しているところは、管理ではなく、
生徒さんの健全な成長を第一としているようです。
なので、進路相談では、
勉強だけでもなく、真面目なだけでもなく、
個性的な生徒さんほど、私立中高一貫校に進学したほうが良い
とお勧めしています。
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