私は、月に1回経営者向けの読書会に参加していますが、
そこでは、毎回、関連したテーマ5冊以上が課題図書になっています。
今回の課題図書は、日本の民主政治に関連する5冊
5冊は十字読書法で、
横軸~日本の民主主義の現状
縦軸~文明的なアイデンティティーを喪失する問題点
をクロスさせて、中心になる課題をつかんでいきます。
戦後アメリカに占領されてから、
日本が伝統的アイデンティティーを喪失していることが、
問題として浮き彫りになってきました。
こうして、自分で得た問題意識というのは、
生きていく上での現実として、実感を持って受けとめることができます。
つまり、本に書いてある知識が、生きた知識になるんですね。
一見大変そうにみえますが、
知識が思いがけないところで関連づいて、
いろいろな発見があるので、
思考力がとても高まって、ハイな楽しい感じがします。
読解の勉強は、
似たような問題提起の「説明文」ばかりで、
本当の意味での考えることの楽しみはありませんが、
少し難しい専門書などの説明文を読破していくエンジンは
本来、損得を抜きにした、
こうした知的な探求の楽しみにあるのです。
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