一年生のお子さんが、ひらがなを書く様子を見ていると、
実に大変だと感じることがあります。
小学校に上がると、国語の勉強では、まずひらがなを覚えますが、
ひらがなという文字は、
とめ
はね
はらい
円・曲線
などの要素からなりてっていて、正確に形を書くために、かなりのバランスが必要です。
英語には活字体がありますが、日本語は始めから難度の高い文字を習うので大変です。
手の力が弱く筆圧が低いうちは、鉛筆に圧力をかけて直線を書くのがやっとで、
指先の動きを使って、細かい調整をすることまでは、難しいのですね。
そのため、たいてい始めのうちは、鉛筆の握り方が正確にできません。
それでも、書く必要があるので、かなりの確率で癖のある持ち方で書くようになります。
それを防には、濃い2Bなどの三角鉛筆を使って、書くようにするのがよい方法です。
鉛筆に取り付ける矯正器具などもありますが、お子さんの反応を見ると、
あまりやりたくないもののようです。
また、ひらがなをスムーズに書くためには、
ひらがなそのものよりも、正しい持ち方のまま、
円を書いたり、はらいやはねの部分を書く練習をするのが、近道です。
この動きがすべてできると、不思議なようにスムーズにひらがなを書くことができます。
学習障害のお子さんにこの方法で練習してもらったことがありますが、
2時間くらいの練習で、自分の名前を書くことができるようになりました。
学習は、小さいステップで進めることが大切ですね。
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