こんにちは。作文・読解プロコーチの直井明子です。
模擬試験と実際の入試問題の違いを知っていますか?
一番大きな違いは、 模擬試験は成績分布を作るために作ってあるけれど、
入試問題は合否を判定するために作られている ということです。
模擬試験は全国規模で行われ、最上位の生徒さんにも
成績に差をつける必要があります。なので、時間内に全問解ける試験だと、
偏差値65以上ぐらいで成績分布が偏ってしまい、 その役目を果たせなくなるのです。
一方で、入試問題というのは、一定数以上の成績の生徒さんを選べばいいので、 意外に易しく、考える力を試す質のいい問題が多いのです。 そして、上位校や中堅の進学校では、きちんとした読解力があるかどうかで、 合否がわかれるような問題が、一定割合で混じっています。 学校側は、それでふるい分けをしているのです。
優秀な生徒さんが満点を取っても一向に困らないので、 きちんと対策をやれば、満点を取ることも充分に可能です。
模擬試験は逆に、考えなくても解けるような知識問題を入れて、 最下位の生徒さんにも得点させ、下位にも成績分布を作っていきます。 なので、知識が得意な生徒さんは、成績が上げ底されます。 模試で一定の偏差値があっても、実際の入試問題が解けないのでは、 実力があるとは言えないのです。
模擬試験の偏差値ばかりを見ていて、 実際の入試問題との相性を見誤っていると、 第一志望校や併願校の選択を誤ります。
最後に笑いたければ、学校ごとの特色が大きく、配点比重の大きい 国語の過去問題対策をきちんとやる に限ります。
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