読解指導がうまく行って、過去問題を次々と撃破し、模試の偏差値まで上がってくると、ついつい国語が得意になったと有頂天になってしまいがちです。しかし、もともとベースの国語力が強くて、国語の成績が良い場合と、国語が苦手なのをトレーニングで克服しているのでは、条件が違うのです。
後者が付け焼刃とは言いませんが、前者にくらべて弱いのは、国語力ピラミッドでいうところの底辺が小さいところに、きちんと上層を積み上げて高くなっている状態だからです。でも、環境や才能などで、国語力ピラミッドの底辺が大きくて(=言語能力が高い状態)、下手なトレーニングでもどんどん積み上がる場合は、その実力は簡単には崩れないのです。
- もちろん国語力ピラミッドの底辺を大きくするトレーニングもありますが、それには時間がかかります。作文教室を受講していただくのは、その一つです。しかし、目の前に受験が迫っているというのなら、弱者の戦略を取るのが得策なのです。
小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略/竹田 陽一
※ この本は読んでいただく必要はありません。
ランチェスター戦略という戦争で使われた戦略があり、その方法はナポレオンや織田信長なども使っていたものです。その方法は、現代ではビジネスに応用されています。
弱者が強者に勝つためには、戦略がしっかりしていないといけないのです。
中学受験という敵と自分の実力を計って、最良の戦略を用いた場合に、偏差値で測定できない実力が発揮できるのです。長文で難易度の高い模擬試験をいつもクリアできた上に、どんな学校の問題でも合格点が取れるというのは、強者の戦略です。それを真似していたら、弱者は必ず負けてしまいます。焦りと劣等感で何も得るものがない受験となります。強者の真似をして模試の偏差値を上げようなどということは、中学受験の国語に関しては、場馴れという意味以外には、まったく意味がありません。
受験学年の生徒さんは、
一点突破
勝算があることをやる
捨てるものを捨てる
など、現実的に勝つことに集中してください。
数日~数週間という非常識な方法と期間で、数々の難関試験を突破してきた直井先生と一緒に勉強している隠れたメリットがそこにあります。
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